
目次
はじめに
この記事を読んでいるかたは、おそらく仕事や就職で英語力やTOEICのスコアが必要になり、英語系のコーチングスクールを検討されている最中だと思います。
実際に通ってはたらきながら2ヶ月でTOEIC275点アップをした私が実際に感じた生の声は、そんな皆さんのお役に立てるのではないかと思い、記事を書いています。
長文となりますが、しばしお付き合い頂ければ幸いです。
お忙しい方は上記の目次から気になるところだけをチェックしてみて下さい。
まずは自己紹介
簡単に自己紹介をさせて下さい。前提として私自身の海外経験は一切なく、英語経験は義務教育と受験勉強のみです。
大学受験以来まったく勉強せずに受けたTOEICのスコアは550点でした(2019年6月時点)。この状態からライザップイングリッシュに通うことで
2019年1月に550点→825点と275点のスコアアップに成功しました。

私がライザップイングリッシュに加入したのは2019年11月です。理由としては仕事で英語が必要になりそうだったため、事前に準備しておこうと思ったのがきっかけです。
ライザップイングリッシュでは「TOEIC® L&R TEST スコアアップコース (24 回)」(通常3ヶ月コース)に加入しました。このコースにした理由としては以下が挙げられます。
- 国の教育給付金の対象コースだったから
- 会社の教育補助を受ける為にはTOEICスコアを提出する必要があったから
- ビジネス英語のためには、まずはリスニング+リーディングからだと思ったから
つまり、補助金を受けられるコースを優先して選択したということです。やはり50万という高額の学費だったため少しでも安く出来ないかという思いが強かったため、このような選択をしました。
※どのコースを選択すべきかについては別記事でまとめる予定です。
なお、普段はIT企業に務めるサラリーマンで大体10時から21時ごろまで仕事しています(残業時間は大体1-2時間)。土日休みの為、サラリーマンとしては一般的な勤務体系ではないかと思います。
このあたりの前提を踏まえて読んで頂ければ幸いです。
ライザップイングリッシュとは?
まず最初にライザップイングリッシュの概要をご説明します。
ライザップイングリッシュは、あのダイエットのCMでおなじみのライザップグループが運営する完全マンツーマンの英語学習コーチングスクールです。
実はライザップグループはコーチングのプロフェッショナルとして、ダイエットだけではなく英語教室やゴルフスクールなども手掛けているのです!
このライザップイングリッシュの売り文句としては、以下が挙げられます。
- 世界標準の英語教育体系を採用
- 13万人で証明された「人に寄り添う」RIZAP流メソッドで結果にコミット
要する英語学習のノウハウにモチベーションコントロールのプロであるRIZAP専属トレーナーを組み合わせたことで、確実に成果を生み出すということを売りにしているサービスです。

では、そんなライザップイングリッシュを受けて身を持って実感した体験談を早速ご紹介します。
RIZAP ENGLISHの良いところ
POINT1:RIZAPブランドが思った以上に役立つ
まずは良いところをご紹介します。数あるポイントの中でも「これが300点アップに効いた!」というポイントを厳選しました。
ひとつめで早速ですが、これが一番ライザップイングリッシュに入ってよかった!と感じたポイントです。
コーチングスクールはライザップインフリッシュにせよPROGLITにせよイングリッシュカンパニーにせよ、いずれも膨大な宿題が出されます。それを3ヶ月ずーっとこなす生活を過ごすわけですが、その際に大敵となるのが友人からお誘いや仕事関係のお付き合いなどです。
これらは唐突に私たちの学習時間を奪っていきます。にも関わらずいざこの状況になると、なかなか断りづらいのです。
時には上司からのお誘いや接待、冠婚葬祭などどうしても断れない場合もあるでしょう。
そのように仕方ない場合は別として、断れる誘いは全て断るという強靭な精神力が求められます。
この時にRIZAPブランドが大いに役立つのです。
具体的には、なにかを断る際に一言で済むのです。
「あ、今日RIZAPなんで!」とたったひとこと言うだけです。
すると相手も何か辛いチャレンジをしている人なのだから仕方ないと察して身を引いてくれます。(嘘みたいですが、本当です!)この印籠のようなパワーが学習時間の確保に多いに役立ちます。しかも、RIZAPというネーミングのおかげか断っているのにも関わらず笑って許してくれるので、縁が切れることもないのです。

これが「〇〇○イングリッシュっていう英語のコーチングスクールに通って、そこ実は結構たいへんで毎日勉強してて、何十万も払っててえーーん」とか言ってると「よく分からないけど一日くらい大丈夫でしょ。飲みに行こうよ」となってしまいます(ここは妄想ですが)。
まずはどう勉強するかよりも先に、いつ勉強するかが重要。その点においてRIZAPブランドは最強の効力を発揮します。
これはライザップイングリッシュの最大の魅力と断言できるでしょう。
POINT②:週2回のセッションで追い込み
ふたつめはセッション(授業をセッションと呼びます)の頻度です。
ライザップイングリッシュのセッションは週2回実施されます。そして、そのたびに宿題の成果を図るミニテストやディクテーションが行われます。
※ディクテーション=リスニングのトレーニングで、聞いた文章を紙に書き起こす手法)
前述の通り、一日3時間かかる宿題があるので、それをしっかりこなしていればテストは問題ないのですが、そう簡単には行きません。
実際は誘惑に負けたり、仕事で疲れて寝てしまったりと最初は思い通りに事が運ばないのです。
特に私は夏休みの宿題を最終日に一気にやるタイプなので、コツコツ勉強ということが出来ませんでした。
そんな、ついついタスクを溜め込んでしまうタイプの方にライザップイングリッシュは、特におすすめです。
通常セッションは週イチのところが多いのですが、ここは週2回あります。
つまり通常よりも締め切りの数が2倍あるのです。
そのためセッションが終わればすぐ次のセッションの準備をしないと間に合わないのです。
このプレッシャーのサイクルが適度で、リズムカルな学習習慣を促してくれます。
私も最終的には生活の中で今やっとかないと後で詰まるなという感覚が身につき、スキマ時間に勉強するなどの癖がついたように思います。
ライザップは自立学習支援を促すとうたっていますが、これがこういうことかというのを実感することができます。
POINT③:講師が質が高い・選べる
みっつめは講師についてです。
ライザップイングリッシュの講師の質は非常に高いと感じました。
当然、外れの講師がいる可能性も当然ありますが、私自身の経験に関して言えば、とても優秀な講師だったと断言できます。
どう優秀かというと、解説がわかりやすいのはもちろんなのですが、それに加えてこちらのリクエストを柔軟に取り入れてコーチングスタイルを変えてくれたことです。
具体的に説明します。

ライザップイングリッシュはお客さんを「ゲスト様」と呼ぶくらい、VIP扱いをしてくれます。
実際にドアを開けたり椅子を引いてくれたりといたれりつくせりなのです。
一方で私はもっと密にコミュニケーションしたいと思っていました。
そのため、間接的にコミュニケーションがフォーマルすぎるのをやめてくれとリクエストしたのです。
また、ついでにもっと褒めて伸ばして欲しいなど自分をどう扱ってほしいかもリクエストしました。
結果的にそれは成功だったと思ってます。
当然、講師それぞれの得意なコーチングスタイルがあるはずなのにも関わらず、それを崩して柔軟にこちらに合わせてくれたので感謝しています。
これに加えて、前述の通り私の目標が「ビジネスで英語を使えること」だったのでTOEICに向けたテクニカルな勉強は一切したくないということもリクエストしました。
これについても適用して頂き、セッション内で「この単語はTOEICには余り出ませんが、ビジネスでは頻出なので覚えておきましょう」など求めるポイントを抑えたものになったと感じました。
「引っ込み事案だから、そう言うリクエスト言いづらい…」と思った方いますか?ご安心下さい。
私もなかなか言えないタイプなのですが、要望や不満を吸い上げるための面談が開始して一ヶ月後くらいで行われるため、リクエストしやすい仕組みがあります。
面接では担当講師以外のスタッフが不満ややりにくい点などをヒアリングして、後日担当講師にフィードバックしてくれるので直接言わなくて済みます。
さらに、ライザップイングリッシュは講師のタイプをリクエストできます。実際は私は入会時に「ビジネス経験のある先生をお願いします」と言い、そのとおりにしてくれました。
当然スケジュールが折り合えばということにはなりますが、希望を聞いてくれるのはポイントが高いです。例えば、発音矯正を目的にしている場合は帰国子女の講師などをリクエストすることも可能です。
これについては、最初の段階で言っておきましょう。
この他にも、何か希望があれば遠慮せずに言ってみることをおすすめします。
POINT④:選べる教室が多い
最後は教室の選択肢の多さです。
ライザップイングリッシュは都内9店舗を構えており、いずれも主要な駅から好立地に場所にあります。(ただし渋谷店に関しては少し駅から遠いので気をつけて下さい)。
以下一覧となります。(2020年3月時点)
- 銀座
- 渋谷
- 池袋
- 新橋
- 新宿御苑
- 日本橋
- 新宿
- 秋葉原
- 赤坂見附(※こちらはカウンセリング専門になったらしい)
https://www.rizap-english.jp/schools/
主要駅にあることから、ビジネスマンの方々は通勤経路内に収まるケースが多いのではないかと思います。
ライザップイングリッシュに限った話ではありませんが、通う場所のリッチというのは非常に重要です。

私自身の経験ですが、過去にフィットネスジムに通ったことが2度あります。
一度目はサウナなどの設備優先で通勤経路外の場所を選んでしまいダイエットに失敗しました。
二度目はその反省を踏まえて最寄り駅目の前の24時間タイプのフィットネスを選択しました。
するとそのときは狙い通り、定期的に通うことができ、7kgの減量に成功したことがあります。
この経験を踏まえて「生活導線にスクールがあること」は私の英会話教室を選ぶ際の必須要件になっていました。
その狙いはピタリとハマったと思います。
前述の通りコーチングスクールは時間との勝負です。
いかにアクセスの良い場所に通うことで、移動時間を節約するかが重要になってきます。
それに加え生活導線にスクールを置くことで通る度にプレッシャーを感じます。
こうすることで学習習慣を作れたと思っています。
※ちなみにライザップイングリッシュは、2020年3月時点では東京でしか展開していません
RIZAP ENGLISHの悪いところ
続いては悪いところです。当然完璧なスクールは存在しないのでどうしても不満は生まれます。
ここからは実際に通って感じた、学習を進めるうえでストレスを感じた点などをご紹介します。
POINT①:全体的にアナログ
ひとつめのこちらが一番のストレスでした。
ライザップイングリッシュは独自教材を開発・採用しており、それらと市販教材を組み合わせてプログラムが展開されています。
またこれに加えて、毎回行うテストの問題集、回答集、その他セッションでしようするプリント類など、膨大な紙類を持ち歩かされます。
まず一番最初のセッションで手渡されるのが、ライザップイングリッシュの紙袋にぎゅうぎゅうに詰められたテキスト類とプリント類です。
体感重量では3kgくらいあったのはないかと思います。
当然これら全てではないですが、多くを普段の生活で持ち歩くことになるので、本当に邪魔です。

「昨今、pdfで配布するとかアプリを作るとかあるだろう…」と思いながらせっせと持ち歩いていました。
これは私がIT企業に勤務しているからそう思う部分もあるのかもしれませんが、いずれにせよ荷物は膨大になります。
また、毎日宿題や学習時間の報告をしなければならないのですが、これがメールでの報告になります。
これも非常にめんどくさい。
LINEならもう少し気軽なのに、メールなので堅苦しいのです。
ここも非常にストレスに感じました。
ちなみに予約システムだけはウェブサイトが提供されているのでオンラインで行えますので、そこは安心して下さい。
POINT②:公式問題集の範囲が古い
ふたつめは使用された教材についてです。
ライザップイングリッシュではリスニング教材として、TOEIC学習者にお馴染みの市販テキスト「公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1」を採用しています。
この公式問題集を使用すること自体に異論は無いのですが、問題はそのバージョンです。

このTOEIC公式問題集は2016年10月発売の”問題集1″から、最新で2019年6月発売の”問題集5″まで全5パターン発売されています。
つまり”問題集1″の発売から”問題集5″の発売まで3年のギャップがあるのです。このギャップが問題なのです。
なぜならこの3年の間に、TOEICの傾向は変化しているからです。
そのため”問題集1″を中心に組み立てられたプログラムは若干古い傾向に対して手を打っているということになります。
当然、そこまで大きく傾向が変わっているわけではないので大きな問題ではありません。
ただせっかくやるなら最新の傾向に合わせて勉強したいと思うのが、自然ではないでしょうか?
また”問題集1/2″が付属のCDから音声を取り込まないといけないのに対し、”問題集3″移行は音声のダウンロードが可能になっています。
こういった点においても新しい教材のほうが優れていますよね。
ただこれに関しては、私は実際にこの教材を使用してスコアを伸ばしたのでクリティカルな問題では無いのかもしれません。
より快適かつ効果的に勉強するための伸びしろではあるなと感じたためご紹介しました。
POINT③:壁が薄い
最後は教室の作りについてです。
(だんだんクレーマーのようになってきましたね。)
これは店舗によって異なるのかもしれませんが、教室の防音性に関していうとかなり低いため、集中を阻害されるときがたまにありました。
特にテストルームにおいては顕著でした。
テスト中に壁の向こうのスタッフルームの声が聞こえるコトは日常茶飯事でしたし、廊下の会話もだだ漏れでした。ここはもう少しお金をかけて欲しいところです。

セッションはセッションルームという個室で行われ同様に隣のセッションの音が聞こえてきます。
しかし、これに関しては自分も先生と会話しているためそこまで気になって勉強にならないというレベルではありませんでした。
やはりテストルームにおいてが顕著ですね。
まとめ
以上となります。いかがでしたでしょうか。
ライザップイングリッシュに入会したくなりましたか?
もしくは合わないからやめてみようと思いましたか?
どう感じたかは人それぞれかと思います。
コーチングスクール選びで一番大切なことは、自分が譲れないポイントを明確にすることだと思います。
そのためには実際に通った人間の生の情報が必要だと思い、まとめさせていただきました。どう思ったにせよ、皆さんにとって何かしら発見があったなら幸いです。
しかし、百聞は一見にしかず
実際の雰囲気など第六感で感じ取ることもあるでしょうし、まずは無料カウンセリングに参加してみるのが無難です。私もそうでしたが決して安い買い物ではないため、検討中のスクール全てのカウンセリングに行くことをおすすめします。基本的にどこも無料で実施してくれるはずです。
その際には事前にTOEICのスコアなど自身の英語力が分かるものを持参すると、より身のある時間を過ごせると思います。
(当然、なくても大丈夫です)
※ちなみにどこのスクールもいま人気で人が殺到しているせいか、電話営業など無理な勧誘はありませんでしたので、そのへんが心配な方は安心して問い合わせして大丈夫です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
皆様の検討の一助となれば幸いです。