こんにちはKLOSAKIです。
今回は新しく発売された山と道の「100% Merino Light Hoody」を購入したので、そのファーストインプレッションを述べていきたいと思います。僕が普段から愛用している「Merino Hoody」との比較を交えながら説明できたらなと思っているので、ぜひご一読ください。
ちなみに公式サイトではいつもの通りすぐに売れ切れてしまったようですが、代理店ではちらほら扱いがあるようなので気になった方はそちらをあたってみてください。山道はSupremeかよってくらい瞬殺で売れ切れてしまうので、普段からどんな商品が欲しいか明確にイメージしていることが大事だと思いました。(余談)
それでは本題に行ってみましょう。
目次
商品の仕様おさらい
まずはどんな商品かについて要点だけおさらいをします。もっと詳しく知りたい方は公式サイトを参照してください。
新しくなったメリノウール

100% Merino Light Hoodyはその名の通りメリノウールを使用した軽量フーディーなのですが、今回からメリノウール生地がリニューアルされています。
長距離ハイキングや長旅での使い勝手を考慮し、2021年モデルからより洗濯耐久性を高め乾燥機の使用も可能*となった新しい生地にリニューアルしました。
*低温設定のみ。詳細は「製品ケアについて」をご確認ください。
そのため、平均生地重量140-145g/m²だった従来のLight Merino生地と比べ重量165-170g/m²と若干厚手となり、保温性も増しましたが、メリノウールならではの快適な着心地を保ちつつ急激な天候の変化にも対応する、山を旅する人のための素材としてより進化しました。
https://www.yamatomichi.com/products/52870/
要するにより耐久性がアップしたということですね。それに伴ってm²あたりの生地重量もアップしているようです。個人的にはできるだけ気を遣わず長持ちできるほうが良いのでうれしい変更ですが、軽さ至上主義の人は少しガッカリかもしれませんね。
細かい体温調節ができる設計

100% Merino Light Hoodyはウール素材特有の保温性能だけではなく、ギミックとしても細かい体温調節ができるような工夫がされています。
一番恩恵を感じるのがフードです。フードは稜線に出て風が強くなったときなど被ることで体感温度をあげることができます。一時の寒さのためだけにザックから一枚出して羽織るのは非常に面倒くさいので、フードを被るだけで体温の低下を凌げるのは想像以上に便利です。
逆に暑いときは、胸部のジップを全開にすることで通気性をあげて体温を下げることが可能になっています。ちょっとした調整を細かにすることでオーバーヒートを防ぐことができるのでこういった工夫はありがたいですよね。
より薄く、軽く

前作からの変更点として、より薄くより軽量になりました。軽量幅はサイズによって異なるのですが平均して約90g程度軽くなっておりこれはかなり大きいです。
また、薄く軽くなった結果ベースレイヤーとして使用することも可能になったようです。メリノウールのベースレイヤーは他メーカーからも色々リリースされていますが、フード付きは斬新ですよね。
なぜこの商品を購入したのか
Merino Foodyで満足してたのに…

僕は前述の通りMerino Hoodyを所有していて、ほぼすべての山行にもっていくのに加えて普段も寒いときに羽織るほどヘビーユースしています。幅広い気温に対応できて着心地もしなやので重宝していました。
正直ほぼ満足していたのですが、いざ新商品が現れると「こっちのほうがええやん」と思ってしまったわけです。そう思ったのは理由があります。
今回買い替えた理由

まずは軽量性です。ほぼすべての山行で使用していると書きましたが、最近パッキングでSULを意識するようになってからMerino Hoodyの346g(Size XL)を少し重すぎるなと感じてきたタイミングだったのです。それが250gになりますという知らせはかなり魅力的でした。
さらには筋トレを続けるうちに暑がりな体質に変わってきたということもあって、Merino Hoodyはスペック的にもややオーバーかな?と感じるようになってきました。
そして最後の決め手となったのは洗濯・乾燥のしやすさです。今までは少しでも長く使えるようにかなり神経を使って扱ってきたので、それが軽減するのはガサツな僕にとってはうれしい変更だったので購入を決意しました。
着用してみた印象
薄いが思ったよりも温かい

真っ先に感じるは想像以上に温かいということ。最初に開封して手に持った感じだと「かなり薄くなったな」と感じていたのでこれは意外でした。よく見るとMerino Hoodyと比べて生地密度が高い気がするので、これが生地変更によって保温性がアップした要因なのかもしれません。
ベースレイヤーとしても一応着れる

公式サイトの説明に「ベースレイヤーとしても着れる」との記載があったので試してみました。結論から言うとたしかに着れますね。
最初に聞いた時に真っ先に「ジッパー部分が地肌に当たって冷たそう」と思ったのですが、よく見るとジッパーが直接触れないように裏側に生地が当てられていて、良い具合に保護してくれます。その生地が肌に当たるので全く気にならないというわけではないのですが、かなり軽減されているし許容範囲だと思いました。
ただ、僕は一番下にはメッシュインナーを着るのでこの使い方はしないかもしれません。
レイヤリングがしやすい

これはかなり変わりました。Merino Hoodyもレイヤリングで何か問題があったわけではないのですが、100% Merino Light Hoodyの薄さは圧倒的にレイヤリングがしやすいと感じました。特に腕周りのごわつきは一切感じないので快適ですし、袖通しもしやすい気がします。
merino foodieとの比較
実測重量

実測だとおおよそ251gでした。Merino Hoodyの実測が338gなので87gもの軽量化になります。(ただしMerino Hoodyは古着コンディションでの計測)
体感の温かさ
実際に着てみて感じた温かさはMerino Hoodyのほうが多少温かく感じるものの、想定していたほどの差はないように思いました。これはうれしい誤算です。
これはおそらく前述の通り100% Merinoの生地密度がアップしたことが要因だと思いますが、この軽さでこの温かさは素晴らしいと思います。
ディティール

よく見ると細かい部分でも仕様変更が見られます。
まずはジップ周り。100% Merino Light Hoodyのスライダーが小さいサイズに変更となりスライダーについていたストラップもなくなっています。さらには前述の通り、ベースレイヤーとしての利用を想定してジッパー裏に生地が当てられるようになりました。
次にMerino Hoodyのフードにあったドローコードがなくなっています。Merino Hoodyではドローコードを絞ることによってフードを被った際に顔周りから冷気が入ることを防げたのですが、それができなくなりました。意外に使っていたので、この点は少し残念。

最後にリブです。Merino Hoodyでは簡易的なリストウォーマーの役割としてワイドなリブを採用されていましたが、100% Merino Light Hoodyではリブが細くなっています。ただ捲りやすさなどは変わらないように思うので、個人的には大した影響はないと考えています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
色々比較してみましたが、正直いってこれから購入しようという方は100% Merino Light Hoodyをおすすめします。軽量で保温性もそれなりに維持されますし、メンテナンスも楽なので総合的にみてMerino Hoodyより優っているように感じました。
ただ「冬季の山行でも使用したいので保温性がとにかく重要」という方にはMerino Hoodyを買ったほうがいいかもしれません。
- 3シーズン想定の方:100% Merino Light Hoody
- 4シーズン想定の方:Merino Hoody
という感じかと思います。
ご自身の山行スタイルに合わせて選択してみてください。
以上、ご覧いただきありがとうございました。